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21 05 21 05 21 08 魔法祭まで2週間 色々と準備をしたり 訓練もしたりもある。 そんな中…恵梨香にはよく打ち合いに付き合ってもらったり色々な面で助けられたこともある。 ……何かしてやれることはないかな? そんな風に思った。 そんなわけで今日は学校もない 京との訓練の約束もしていない暇な日。 慌ただしい事を考えるのをやめて恵梨香に何かしてやろう。そう思いながら 21 08 【一真】「恵梨香ー恵梨香ーいるかー?」こんこんっとノックをする。さすがにもうお昼前 恵梨香も起きてるだろうし大丈夫だろう。そう思いながらがちゃりと扉を開いて彼女に会いにきたんだ。 21 08 ▽ 21 13 【恵梨香】「ん……ああ、どうした?」 部屋の中で静かにイメージトレーニングの最中。 ノックとともに意識を元に戻し、立ち上がる。 「あいているぞ……という前にもうあけていたか。 ……いまさらの話だな。」 21 14 ▽ 21 16 【一真】「さ、さすがにさっき起きてたのみてたかわかってる。」さすがにもうあれと同じことが起きないのはわかってる。うん「…恵梨香、今日暇か?もしよかったらデパート行ってみないか?」どう言おうか迷ったがいつもどおりでいいだろうと思い。いつもどおりに言葉を言う。街で買い物をするのはよくあることだもんな。 21 16 ▽ 21 20 【恵梨香】「本当にそうかな? そうだと言い切れるかな?」 状況などその時々次第だ。 だろうで行動していてはこの男、また間違いを犯すのではないだろうか。 …いつものことか。 「まあ、それはいい。 詰めて話してもどうしようもないことだからな。 ふむ……デパート? スーパーではないのか?」 21 20 ▽ 21 24 【一真】「うぐ………反省します。」慣れって怖いな…そう思いながら「ああ、そのたまには色々見てみるのもいいかなっと思ってな。」ちょっと言い慣れないことに頬を掻きながら「駅前のデパートのところなら色々とあるしな。ほら、いつも訓練ばっかだしなたまには息抜きの一つもどうかなって思ってな。」何かしら理由を考えるが…普段恵梨香にそんなことを言わないでいること そしてやろうとしていることを考えるとちょっと照れくさくなったのか少し赤くなりながら頬を掻いてしまう。 21 24 ▽ 21 29 【恵梨香】「ふむ……」 少し考えて。 「成程、買出しではなく遊びに誘ってくれているということか。 そういうことならば付き合おう。」 表情に柔らかな笑みを浮かべながら頷く。 「どうした、赤くなって。 思うところでもあるのか?」 21 29 ▽ 21 34 【一真】「い、いや・・!なんでもない!別に恵梨香にこういうこと誘うのに緊張してるとかそういうわけじゃない!」顔が赤くなっているという指摘をされれば、びくっと体が震える。慌てながらそんなことを言う「じ、じゃあ準備が終わったら玄関の前で会おうぜ。」少し心を落ち着かせてから落ち合う時間と場所を決めよう。 21 34 ▽ 21 37 【恵梨香】「そうか? 私は嬉しいけれど。 好きな男から誘われて喜ばない女もおるまいよ。」 そんな様子を見てくすりと笑う。 告白以降、ある種の開き直りがあるのかこういったところを隠さなくなってきた恵梨香である。 「ああ、では待っていてくれ。 そう待たせないとは思うが、お前より早いとも思えないからな。」 21 37 ▽ 21 40 【一真】「うっ……」直球でそんなことを言われればまた真っ赤になって。「あ、ああ!じ、じゃあ後でな…!」真っ赤にしたまま、部屋へと戻り準備をする。……どうせ行く前に母の詩音か恵梨香に怒られる前にちゃんと私服に着替えよう。 そう思いながら。 21 40 ▽ 21 47 【恵梨香】「さて………」 髪の具合を確かめながらクローゼットに向かい、数少ない夏物の洋服を手に取る。 薄い青のサマードレスを選んで髪をブラシで漉きはじめる。 「はは、これでは乙女のようだな。」 自分の仕草に苦笑いしながら準備を終え、玄関に向かったのであった。 21 47 ▽ 21 50 【一真】「お、来た来た。」こちらは黒のカッターシャツに青のジーパン。よくある若者系の格好だ。「恵梨香の服可愛いぞ。似合ってるな。」こういうことだけは普通に口に出せるが……出した後に先ほどの恵梨香の言葉を思い出しちょっと目線を泳がせる。慌ててる証拠だ。 21 50 ▽ 21 55 【恵梨香】「ああ、ありがとう。 ……あまり、こういった服の持ち合わせはなくてな。 ほめて貰えると、嬉しいものだ。」 その言葉に笑いつつ、こちらも少し恥ずかしそうにしながら。 「では、行こうか。」 21 55 ▽ 21 56 【一真】「確かに恵梨香のそういうのって珍しいな。…昔の子供の時とか以来か?」んーっと思い出しながらそんなことをいい「おう、行こうぜ。」そういうと、恵梨香をエスコートするように進んでいく。 21 57 駅前のデパートは便利だ 雑貨 食材 工具 諸々 多くのものが揃っている。ショッピングモールってこういうものなのか?っとも思うだろう。 恵梨香が喜びそうなところっていうとどこだろうか。そんなことを考えながら。 21 58 【一真】「…あ、なあ、恵梨香。あそこ行ってみないか?」そういうと指さしたのはアクセサリーのお店。ここならきっと何かあるはず。秋哉もこういうところがいい といっていたはずだから。そう思い出しながら恵梨香にその場所を指差す。 21 58 ▽ 21 59 【恵梨香】「一真の前で着る機会がないだけだ。 最も、私単独で行動しても機会はそうないがな。」 と、そんな会話をしつつ。 「様々なものが揃っているな。 大体の用途のものはここで賄えるというわけだ。 うん、実に効率的だ…」 と、ショッピングモールを観察して。 22 00 【恵梨香】「ふむ。 アクセサリーショップ…か? なんだ、一真、そういうものに興味があるのか?」 一真とアクセサリショップのミスマッチさに首をかしげた。 22 01 ▽ 22 03 【一真】「うぐ、あ、えーっとだな…」頬を掻きながら…どうする素直に言うべきか…?いや、どうするか……悩んだ結果「そ、そうなんだ!ほ、ほら、こういうのって一応つけたほうがいいみたいなことを前に秋哉にも言われたしなだからそういうのもありかなーとおもってな!」あはははっと思い切り慌てながら言う。…あっさりとバレてしまっては意味がないから…そう思ったからこその行動である。 22 03 ▽ 22 07 【恵梨香】「ふむ……と、するならばシンプルなデザインのものがいいかもしれないな。 そして何より頑丈なつくりのものがいいだろう。 常に身に着けるものとするなら、の話だが。 私もそう詳しいわけではないが、こればかりは見てみないことにはなんともいえないな。 行って見ることにしようか。」 一真に似合うそれを考えつつ、アクセサリショップへ向けて足を向けた。 22 07 ▽ 22 08 【一真】「お、おう行ってみるか。」何とかごまかせた そう思いながら恵梨香と一緒に店の中に入る。 22 09 店の中はアンティークな雰囲気のお店だ。 デパートだというのに小綺麗な場所で、アクセサリーだけでなくオルゴールや色んなモノが置いてるのがわかるだろう。 22 10 【一真】「……あ、アクセサリーって色いろあるんだな…」ペンダントやリボン はたまたブレスレットや指輪 色んなモノが置いてあるのを見て、軽く息を吐く。 22 10 ▽ 22 15 【恵梨香】「実際に店に赴くと、こういうつくりになっているのだな。」 アクセサリを購入する、というときになればむしろ店の側からやってくるようなお家柄である。 殆どこのようなところに来る機会はなかったのである。 「それで、種類のあてはあるのか? それとも、そこから探すか?」 22 15 ▽ 22 18 【一真】「お、おうそうだな。あてってのはわからないんだよな。自分でも似合うのってのもわからないしな。」うーんっと悩みながら。「……!そうだな、一緒に見ていこうぜ。色々ありそうだしな。」恵梨香の言葉を聞いてコクリと頷いて周りを見てみる。 22 19 【一真】「イヤリング…ペンダント……うーん」そう言いながら、イヤリングやペンダントを軽く持ち上げじっと見る。そしてその横に居る恵梨香をチラチラと見ながら、うーんっと考えながら。 22 19 ▽ 22 23 【恵梨香】「男がイヤリング……は、どうだろうな。 そのどちらかを選びたいのならペンダントのほうを進めるが。」 それ、が一真に似合うかどうかを思い描きつつ、生真面目に答えている。 「ううむ、これはつくりが良さそうだな。 ……値段は……」 48万円。 「……」 買えないことは決してないが、いきなり送って引かれる額であることくらいは理解しているお嬢様である。 22 23 ▽ 22 27 【一真】「………うわあ結構な額が多いな・・・うぐ…10万、20万」さすがにすごい額だと思う。一応、ウィザードからの報酬をもらっているから手を出せるが……「ん?…これは」ブレスレットを持ち上げる。きれいな銀であしらったブレスレットだ。「……」じっとそれを見ながらチラチラと恵梨香を見て…どうだろうと思いながら見比べている。 22 27 ▽ 22 31 【恵梨香】「まあ、私たちは学生の身だ。 学生にふさわしいそれを選べばいいさ。」 と、手ごろな値段のものを探しに向かおうとして。 「ん、どうした。 それが気に入ったのか? ……悪くはない、と思うが少し細いな。 似たデザインで男性向きのものがあればよいのだが…」 と、一真の手にあるそれを眺め 22 31 ▽ 22 34 【一真】「………」もういいよな うん「恵梨香、えっと…だな」そういって、恵梨香の腕を掴んで持ち上げるそのブレスレットを付けてやる。「その…あ、あれだ…子供の頃からもだけどずっと、お前と訓練したり、ウィザードになってから俺、お前に助けられることがいっぱいあった。だからその…あれだ…お、俺からの…ぷ、プレゼントってやつだな」こういうプレゼントは苦手だ だから頬を掻きながら視線を反らしながらもちらちらと恵梨香を見る。「…その、受け取ってもらえるか?」 22 34 ▽ 22 38 【恵梨香】「………え、あ……わ、私にか? そ、そうか……き、気を使わなくていいんだぞ? 私とお前の仲だ。 ……ただ、嬉しいか嬉しくないかでいえば、もちろん嬉しい。 何より、私のことを気に留めてくれるところがな。」 腕のブレスレットに視線を落とし、笑みを浮かべた。 22 38 ▽ 22 42 【一真】「き、気を使うとかそんなんじゃない。それにあれだ……」頬を掻きながら「その……恵梨香が喜んでくれるのは嬉しいしな。」にっと笑ってそう告げる。さっきまで慌てていたが、落ち着いてきた。自分がしてやりたいと思ったからして、喜んでもらえたそれが大事な幼馴染で、仲間だからこそ。そう思えばいつものように振る舞えた。 22 42 ▽ 22 44 【恵梨香】「ただ、一真。 お前に惚れているという女にこんな事をしていいのか? いざというときに逃げられなくなるぞ。」 まだ、決めきれないというのはわかっていてそんな風に言って見せたりする。 「もっとも、お前のことだからそういうのは抜きなのはわかっているよ。」 22 44 ▽ 22 48 【一真】「~~~~~!!」顔が真っ赤になっていく。「い、いいいいいやいやいや、その、うぐ……」大事な人 というのは全く変わってないが……「……ただ、俺は…え、恵梨香に礼をっていうのもあるがそのあれだ……この間の逢瀬山でのこともあったし色々大変なことが多かったからな!す、少しでも息抜きできればと!!」答えになっていない答えを言い始める。大慌てしてるのがよーくわかるだろう。 ……好意をぶつけられるということに耐性ができていない情けない男だ。 22 48 ▽ 22 52 【恵梨香】「わかっているよ、これは、一真からの日頃の礼、というやつだろう? そこまで深刻に考えずに気楽に受け取るさ。 そのほうが、一真も助かるだろう? はい、落ち着け。」 そんな様子を見てふうっとため息をつく。 同時に答えが出る日もまた遠いだろうな、という実感もあった。 それがいいことなのか悪いことなのかは、なんともいえなかったけれど。 22 52 ▽ 22 57 【一真】「うぐ…」恵梨香のため息を見ると冷や汗一個かいて「わ、悪い」頬を掻いて少しずつ落ち着き「悪い、なんか俺だけこんなに慌てて。…その、受け取ってもらえるか?これ」ごほんっと一つ咳払いをして、恵梨香を見てにっと笑って恵梨香に改めて渡そうとする。 22 57 ▽ 23 01 【恵梨香】「ああ、ありがとう。 受け取らないという選択肢はないよ、私にとってはな。 ……しかし、貰ってばかりというのも何だな。 すぐにここでアクセサリでの返礼、というのも芸がない。 私も少し考えてみるか。」 ブレスレットを手にとって静かに微笑んだ。 23 01 ▽ 23 04 【一真】「お、おう…」微笑む恵梨香を見て、それに見とれるようにじっと見つめてしまう。はっと正気に戻って「ああ、楽しみにしてるぜ恵梨香。」にっと笑っている「よし、じゃあそれつけたらさ周り見てみようぜ。まだまだ色々あるしな。」まだ中はいっぱいあるもっと色々見て楽しもう そう思って恵梨香にもっと色々見ようと提案する。 23 04 ▽ 23 12 【恵梨香】「ああ、そうだな。 買わなくとも、見ているだけでもなかなか面白い。 ほら、この値札とか見てみろ、凄いぞ。」 と、来たときよりも随分と楽しげにしながら店内を歩いていくのであった。 23 12 三角 23 12 ▽ 23 14 【一真】「そうだな、見るのも面白………げっ」その値段を見てうわぁって顔をしながらその値段を見る。「ああ、でもこういうのもいいな。ペンダントとか、髪留めとかあるんだな。こういうのも恵梨香に似合いそうだなぁ。」リボンとか ペンダントを見ていう。恵梨香の髪を見たり…ついつい首を見てしまい…視線を反らしてしまう…。 23 14 ▽ 23 20 【恵梨香】「………」 そんな視線に気づいて、苦笑い。 まあ、こういう男なのはわかっていたし……それこそ、惚れた弱みというものなのか。 「さすがに二つは受け取れないぞ。 ああでも、自分で買う分にはいいかもしれないな。 これとかは…」 まあ、とりあえずこの男を選んで待つと決めた以上は忍耐合戦だ。 ゆったり行こう。 そう思う恵梨香であった。 23 23 【一真】「さ、さすがに…財布が…無理だ」がくっと肩を下ろす。「あ……いいんじゃないか?」にっと笑ってから恵梨香を見る。 手にとったそれを見て一緒に見合いながら、恵梨香に似合うものや自分でも見たりしながら そんな時間を過ごした。 訓練以外でこうして一緒に接する機会があまりなかったからこそ。今この瞬間がとても楽しく感じた。
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セミナーや研究発表会でのプレゼンのやり方に関する情報 大阪大学 微生物研究所 プレゼン12箇条 英語のプレゼンのこつ(理工系用)
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あの人と付き合って早5ヶ月 そういえば12月はあの人の誕生日だ。 時が過ぎるのは早いと感じる今日この頃。 誕生日プレゼントは何をあげたら喜ぶだろう? 純「ねぇー憂ー」 憂「何?」 純「憂は唯先輩の誕生日に何あげた?」 憂「うーん? 特にこれってものはないけど,普通に洋服とかをあげたよ」 梓「何の話してるの?」 憂「あ,梓ちゃん!」 純「梓,この前の唯先輩の誕生日に何あげた?」 梓「特にこれってものはないけど,普通に洋服とかをあげたよ」 純「憂と同じ反応…」 憂「…で,何でそんなことを?」 純「いや参考にしただけ」 梓憂「?」 部室 律「ふー 寒いなー」 澪「もう今年も終わりだな」 紬「一年あっという間ね」 梓「もう今年もあとわずかですね。もうあと大きな出来事は大晦日ですね」 唯「ちょっと待ってよみんな!」 澪「唯,いきなりどうしたんだよ!?」 唯「みんなひどいよ!」 律「だから何がひどいんだよ!?」 唯「みんな覚えてくれてると思っていたのに…」 紬「唯ちゃん,ちゃんと言わないと分からないわよ」 唯「みんな,和ちゃんの誕生日を忘れてるよ!」 律澪紬梓「あ!!」 和「へっくしょん!」 和「なんか噂をされたような…」 和「まあいいか」 律「そういえばそうだった!」 澪「和にはいつも感謝しっぱなしだったからな」 梓「私はあんまり関わりないですが…」 紬「誕生日プレゼント考えなくちゃ」 梓(…ん? そういえばさっき純も誕生日プレゼントのことを聞いて…) 梓「にゃあ!?」 澪「梓!? どうした!?」 梓「い,いや何でもないです!」 唯「照れてるあずにゃん可愛い〜」ダキッ 梓「は〜な〜れ〜て〜く〜だ〜さ〜い〜」バタバタ 梓(そういえば純と和先輩は付き合っているんだった!) 平沢家 唯「ねー憂,和ちゃんの誕生日何がいいと思う?」 憂「和ちゃんの? んー特にこれってものはないなら,普通に洋服とかをあげたら?」 唯「んーそうしようかな?」 憂「そうしたら?」 唯「考えておくわ」 翌日 放課後部室 律「あーさびー」 澪「確かに今日は寒いな」 梓「そんな時こそ練習です!」 唯「えー,もうちょっとだけ〜」 梓「ダメです! またそうやって練習しないでしょう!?」 ガチャ 和「盛り上がっているところ悪いんだけど?」 唯「あ,和ちゃ〜ん!!」ダキッ 和「こらこら唯,離れなさい」 澪「和か,何か用かい?」 律「ウォッチ!!」 和「律,あなたまた書類出してないでしょ?」 律(無視された…)「え,そんなのあったっけ?」 澪「りぃ〜つぅ〜?」ゴゴゴゴゴゴ ゴチン 律「申し訳ございませんでした…」 和「確かに受け取ったわ」 唯「あ,そうそう〜 和ちゃん,誕生日会開きたんだけど?」 和「そうなんだ,じゃあ私生徒会行くね」 唯「ええ〜ん,無視しないでよ〜」 和「貴方と違って私はそこまで暇じゃないのよ」 唯「でもせっかくの誕生日でしょ?」 和「誕生日は予定があってそんなことしている場合じゃないのよ」 澪「ひょっとしてその予定って,鈴木さんとデートとか?」 和「」 律「え? 本当に?」 和「」コクッ 唯律澪梓「ええええええええええええええええええええええ!?」 紬(キマシタワー!) 律「ちょちょ待て! それ,マジ!?」 和「正確には私の家で誕生日会ね」 澪「二人でか?」 和「ええそうよ,その日親も妹たちもいないもの」 律「だったら私たちも誘ってくれよ!!」 唯「そうだそうだ!」 和「分かった分かった。純にLINEするから!」 純「呼んだ?」 唯「やっと来た」 梓「純,和先輩の誕生日会に私たちも来ていい?」 純「まあいいけど」 唯「わーい,純ちゃん,ありがとー」ダキッ 純「あわわわわわ…」 澪「…ということでよろしくな」 和「え,ええ…」 和(何だか面倒くさそうな予感…) 前日 平沢家 唯「ふふふふふふふ,ふふふふふふふ ふふふ〜ん♪」 憂「何だかご機嫌だね,お姉ちゃん」 唯「いやだって〜 明日和ちゃんの家で誕生日会なんだよ」 憂「へぇ〜 いいなぁ〜」 唯「あ,和ちゃんがね,憂も大歓迎だって言ってたよ。だから明日一緒に行こう!」 憂「うん♪」 鈴木家 純「ふふふふふ〜 明日が楽しみだな〜 和喜んでくれるかな〜」 翌日 和ちゃんの誕生日 ピンポーン 和「はーい」 ガチャ 純「おはようございま〜す」 和「AM10 00 ちょうどね」 純「へへへへ〜」 和「まあいいや,あがって」 純「はい」 和「さて,夜には奴らが来るから」 純「ケーキ作り手伝いましょうか?」 和「あら,手伝ってくれるの? ありがとう」 純「どうってことよ!」 和「じゃあまずは材料を揃えて云々…」 純「やっと終わったー」 和「お疲れ」 純「あとはこれを食べるだけだね」 和「そろそろ来るころね」 純「え!? もうそんな時間!?」 和「だって今17 30でしょ。パーティーは18 00からでしょ」 純「時が経つのは早いなあぁ〜」 和「そういうものよ」 ピンポーン 純「おや,誰か来たようだ」 和「はいは〜い」 ガチャ 律澪「こんばんわ〜」 和「あら,律澪。相変わらず仲いいのね」 律「そ,そんなんじゃないし///」 和「まあまああがって」 澪「なんか悪いな」 和「いいっていいって」 和(もっと面倒くさい人が来るんだけどね) 律「お,もう準備できてるのか」 純「まあまあ座って下さい」 律「お,純ちゃん! もういたのか」 純「朝からケーキ作り手伝っていましたから」 澪「へぇ,鈴木さんの作ったケーキ食べてみたいな」 純「ぜひぜひ!! 食べてください!!」 澪「あ、う、うん…」 ピンポーン 澪「おや,誰か来たようだ」 唯憂「こんばんわ〜」 律「おお,唯に憂ちゃん!」 憂「こんにちは,澪さん,律さん」 澪「ああ,こんにちは」 純「憂,私には?」 憂「え,何で純ちゃんがいるの?」 純「え? 何そのまるで私がいてはいけないような驚き方は?」 憂「だって,何で純ちゃんが和さんの家に?」 律澪和純「え!?」 唯「あ,ごめ〜ん憂,言ってなかったね」 憂「え?」 唯「和ちゃんと純ちゃんは付き合っているんだよ」 憂「……………………」 憂「えぇ〜!!!!????」 律「おい唯,ちゃんと言っとけよ」 唯「だって憂前作のSSに出ていなかったから話す機会がなくて」 和「SSのせいにしないでほしいわ」 唯「じゃあ妖怪のせい?」 律「よ〜う〜か〜い〜の〜せいなのね そうなのね♪」 和「なんでもかんでも妖怪のせいにしないの,めっ☆」 唯「うぅ…」 律(また無視された…)ガーン ピンポーン 憂「おや,誰か来た(ry」 和「ハーイハーイハイハイハイ♪」 梓「こんばんわ〜」 唯「あ! あっずにゃ〜ん」ダキッ 梓「にゃあ,いきなり抱きつかないで下さいよ〜」 律「相変わらず唯は梓に抱きつくな〜」 澪「そうだな」 紬「そうね♪」 律澪「うわっ!?」 澪「ムギ,いつの間に!?」 紬「梓ちゃんが入った直後よ〜」 律「気付かなかった…」 和「全員いる?」 律「大丈夫だよな」 和「ちょうど18 00ね」 純「じゃあ… これより真鍋和さんの誕生日会を始めたいと思います」 一同「いよ!!」パチパチパチパチ 純「えーまずは誕生日を迎えた和さんから一言」 和「えー,皆様,本日は私の誕生日会にご出席頂き誠にありがとうございます。本日は思う存分お楽しみ下さい」 律「いよ,和」 パチパチパチパチ 純「続きまして〜 ケーキの入刀で〜す」 和「はいはいこれね」 純「さてみんなでワイワイガヤガヤ楽しみましょう!」 一同「ふぉー!!」パチパチパチパチ 純「真鍋和さんの誕生日を記念して 乾杯!」 一同「乾杯!!」 律「和,誕生日おめでとう!」 和「ありがとね」 澪「和にはいつも迷惑かけて悪いな」 和「いいよもう,慣れたから」 唯「はぁ〜 もう和ちゃんも1歳年取ったのか〜」 さわ子「や〜ね〜 親父臭い」 一同「……………………」 一同「えぇ!?」 律「さ,さわちゃん,いつの間に!?」 さわ子「これ,おいしいわ〜。おかわりもらえる?」 律「まさかロープをよじのぼり,」 澪「窓から侵入して,」 唯「忍び込んできた!?」 さわ子「ちょっと〜、人を何だと思ってるの〜? まったく顧問を忘れるなんてどういうこと?」 律「いや〜、忘れてたわけじゃないんですけど」 唯「先生は,学校で忙しいと思って,呼びませんでした」 さわ子「ちょっと,学校はもう冬休みでしょ!?」 唯「そういえばそうでしたね…」 ワイワイガヤガヤ 律「それじゃあ,プレゼントを開けるか〜!!」 一同「おぉ〜」 律「まずは〜 私達から〜」 和「私『達』?」 澪「ああ,律と2人で決めたんだ」 唯「へぇ〜 仲良しですなぁ〜」 律「はいこれ!」 和「え…?『ポケットモンスター オメガルビー』と『ポケットモンスター アルファサファイア』?」 澪「いや,なんか思いつかなくてさ」 和「まあ懐かしわね。暇な時にでも。ありがとね」 律「はい次! 梓!」 梓「え!? わ,私ですか!?」 律「そうだ!」 梓「えっと,私はこれなんですけど」 和「あら,メガネケース?」 梓「はい,なんか和先輩ってメガネしかイメージがなくて」 唯「確かに」 憂「そういえばそうだね」 和「でもまあ可愛いものを。猫の柄とかがいいね」 純「そのまんまだね」 梓「な,純!!//」 唯「はいはいはーい,次私ね!」 和「なんか唯の誕生日プレゼントってろくでもない気がするわ」 唯「失礼な〜 私だってちゃんとしたものもってきたんだよ!」フンス 唯「はいこれ」 和「何々? 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』?」 律「お,唯すげーなー!」 唯「でへへ〜」 和「なんか唯から初めてまともなものをもらった気がするわ」 唯「何を〜」プンスカ 律「今度一緒に対戦しようぜ〜!」 梓「最大8人までできますからね」 和「まあ頭に入れておくわ」 さわ子「青春っていいわね〜」 律「あ,さわちゃんまだいたのか?」 さわ子「そんなことを言うのはこの口か〜ッ!」 澪「天然はスゴイ」 唯紬「うん」 さわ子「一応私だってプレゼントぐらいは持ってきてるわよ」 律「さわちゃんがプレゼントを持ってきてるだと!?」 唯「どういう風の吹き回し!?」 さわ子「テメーら後でメッタメタのギッタギタにしてやろーかー!?」 澪「先生は何を持って来たんですか?」 さわ子「はいこれ」 和「これは… 私の志望する大学の赤本!」 唯律澪紬梓憂純「おぉ〜!!」 さわ子「何よそんなに驚いて!」 唯「だってさわちゃんのことだからつい」 律「うんうん」 さわ子「私だって教師なんだから生徒一人一人の状況を把握しておかないと」 和「先生,ありがとうございます」 澪「さすがですね」 紬「ええ」 さわ子(ああ,これよこれ… 私が求めていたものは…) 紬「うふふ,順番的には私かしらね?」 唯「お,ムギちゃん」 律「ムギか,何なんだろうな」 梓「なんか想像をはるかに超えるイメージがあります」 紬「私からは… これよ!」 和「何々? 『湯布院・別府温泉豪華ペア旅行券』?」 律「地味〜」 紬「それだけじゃないわよ」 澪「何だ?」 紬「この旅行券は今すぐ使えるわけじゃないんだけれども,切り取り線があるでしょ?」 和「あ,本当だ」 紬「旅行代理店やみどりの窓口とかに行って希望する日時,時間を言わなくちゃいけないのよ」 梓「なんか面倒くさいですね」 紬「その時にその紙が切り取られるわ。それと同時に切符が発行されるわ」 律「新幹線や特急列車に乗る時のあの青い切符か」 紬「そう。そして移動するんだけれども,何と『ドクターイエロー』に乗ることが出来るのよ」 唯律澪梓和憂純さわ子「ド,ドクターイエローだと!?」 澪「ドクターイエローって,あの滅多にお目にかかれない黄色い新幹線のことか!?」 紬「そうよ」 梓「でも普通ドクターイエローって一般の人は乗れないんじゃないんですか?」 紬「この旅行券は和ちゃんの誕生日のためだけに作られたものなの。斎藤に頼んでもらったのよ」 和「斎藤さんに感謝しなくちゃね」 梓「え,和先輩が乗るためだけにドクターイエローが運転されるんですか!?」 紬「そうよ」 澪「でもドクターイエローってある程度運行日が決まってるから乗車は難しいのでは?」 紬「ドクターイエローは2編成あるから大丈夫。確実に乗ることができるわよ」 梓「あぁ〜 いいなぁ〜 羨ましい〜」 紬「驚くのはまだ早いわよ」 澪「まだ何かあるのか?」 紬「九州では何と『ななつ星in九州』に乗れるのよ」 唯律澪梓和憂純さわ子「な,ななつ星in九州だと!?」 澪「ななつ星in九州って,あの予約が半年でいっぱいで,100万円するあの豪華寝台列車のことか!?」 紬「そうよ」 律「でも普通ななつ星in九州って毎日運転してないしかつ予約がいっぱいだからそう割り込みで乗れないのでは!?」 紬「ななつ星in九州に関しては他のお客さんも乗るから貸切ではないわね。一応予備の部屋が空いているからそこに乗車すること になるわね。だからななつ星in九州の運行日に合わせて予約しないとだめね」 律「成程。でもすごいな」 唯「ムギちゃん太っ腹!!」 紬「だから純ちゃんと一緒に楽しい旅を!」 純「え!?」 和「まあそれがいいかもね」 唯「え〜 和ちゃん〜 一緒に行こうよ〜」 和「付き合っている人がいるのに何であんたと一緒にいかなくちゃならないのよ」 紬「まあ頼めばなんとかできると思うわよ」 澪「すげぇ」 梓「ところで憂は何持って来たの?」 憂「いや,今日お姉ちゃんにいきなり言われたから何も持ってきてないよ!」 唯「ごめんね〜 憂〜」 律「まあ憂には感謝しきれないし,別にいいだろ」 澪「そうだな」 さわ子「さて,純ちゃんが最後よ!」 純「はい! 私はもう二度と手に入らない超レア者を持ってきました!」 和「あら,期待できそうね」 純「私のプレゼントは〜 これです!」 和「え… 何これ…?」 唯「何々?」 梓「こwwwwれwwwwはwwww」 純「梓!笑うな〜!」 澪「う,うん…」 律「何ていったらよいか…」 憂「純ちゃん…」 純「何でそんな反応薄いの!?」 律「いやだって…」 純「だって,『東京駅100周年記念Suica』ですよ! 朝並んでやっとの思いで買ったんですよ! 超レア者でしょ!?」 澪「まあ販売停止前に買えたことには頑張った」 律「購入乙」 憂「純ちゃん,1月に希望者全員に郵送かインターネットで2週間程度で販売再開するんだよ?」 純「えぇ!? うっそ!?」 唯「本当だよ〜」 純「まじか…」 梓「その期間が終わってたらまだ分かるけど…」 澪「現段階ではまだ超レア者とは言い難いな」 和「まぁ恋人からのプレゼントだし,もらわなくちゃね。ありがとね,純」ニコッ 純「////」 律「あらあら,お熱いようで」 唯「本当だね」 さわ子「み〜お〜ちゃ〜ん これを着なさい」 澪「ひぃい!!」 梓「相変わらず先生は変わらないけど」 和「まぁどんどん盛り上がりましょう」 律「夜はこれからだぜー!!」 唯憂「イエーイ!」 梓「イ,イエーイ…」 ワイワイガヤガヤ 純「和,これからもよろしくね」 和「ええ,よろしくね」チュ 純(キ…キス…///) 紬「キマシタワー」 律「いよ! お二人さん お熱いようで!!」 唯「ヒュー ヒュー」 紬「」ハァハァ ●REC 和「大好きだよ,純」 純「大好きだよ,和。これからもずっとずっと,恋人でいて下さい」 和「ええ」 澪「助けて〜」 さわ子「逃がさないわよ〜」 いよぉぉぉぉーッ!完! ドドン! 戻る
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青い大きなクリスマスプレゼント(アオいオオきな~) p e 属性 水 コスト 13 ランク A+ 最終進化 A+ レベル HP 攻撃 合成exp 1 150 100 ? 60 300 200 ? 最大必要exp 35,620 No. ???? シリーズ クリスマスプレゼント Aスキル - Sスキル - 売却価格 110,000 進化費用 - 進化元 - 進化先 - 入手方法 進化 備考
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そして、クリスマス当日、12月25日 澪「………」ソワソワソワソワ プレゼントも用意したし、ケーキも用意した、夕食も用意したし(ターキーはムギが持ってくる予定) あと、爪もしっかり切って、手袋も用意したし… ラテックス手袋もクリスマス仕様でサンタのグローブみたいな赤くて可愛いやつを買ったし そして… ピラッ しょ、勝負下着も買ったし…//// 思いきって黒とか豹柄とか買っちゃおうかと思ったけど、可愛いピンクのがいいよな、きっとムギも気に入ってくれるはず… ドキドキ あー緊張してきた、ムギは夕方5時にうちに来てくれることになってる あと、5分くらいか… ピンポーン 来た! ガチャ 紬「澪ちゃん、メリークリスマス♪」 澪「メリークリスマス、ムギ」 ああ、今日も可愛いなあ、ムギ、今日はいつも以上に可愛く感じるよ 澪「さあ、あがって、パパもママもいないから」 紬「うふふ、二人っきりのクリスマス、ワクワクするわ」 私は楽しみ半分、ちょっと怖くもある 私はうまくムギをエスコートできるだろうか… イヤイヤ、今から弱気になってたらダメだ!頑張れ私! それから、ムギが持ってきてくれたターキーを食べて、私が用意した夕食を食べたあと、私の焼いたケーキを一緒に食べた ムギはおいしい、プロのパティシエが作ったみたいと誉めてくれた 子供みたいに無邪気に私の焼いたケーキを頬張るムギの輝くような笑顔を見ていると、苦労したかいがあったと思えた 夕食とケーキを食べたあと、いよいよプレゼント交換に 紬「澪ちゃん、ちょっと待っててね、着替えてくるから」 澪「?」 紬「覗いちゃダメだよ♪」 澪「の、覗かない!」 紬「うふふ♪」 ムギのやつ、まさかミニスカサンタとか着てくるんじゃないだろうな? うちの軽音部のおちゃらけ組の影響を多大に受けてるムギならあり得る… 紬「じゃーん、ミニスカサンタよ~♪どう?似合う?」 澪「ぶーっ!」 似合うどころじゃないよ、このミニスカサンタ衣装はムギが着るために今日まで存在したと言っても過言じゃあない そのくらいに似合ってて、セクシーだった ムギの惜しげもなく晒されてるむっちりしてる白いフトモモが特に…//// あああ、ミニスカサンタでこの破壊力、これからもっとすごいことをするのに、私は生きて朝を迎えられるのだろうか? 紬「はい、澪ちゃん、これ私からのプレゼントよ、気に入ってくれるといいんだけど」 なんだか心配そうな眼差しを私に向けながらプレゼントの入った白い袋を渡してくるムギ 大丈夫、ムギの気持ちがこもったものなら何でも嬉しいよ ガサガサ 澪「これ…手袋?」 可愛らしい白いウサギのイラストが刺繍で描かれてるピンクの毛糸の手袋が袋から出てきた 紬「えへへ、私が自分で編んだの、どう…かな?」 澪「すごい、とっても暖かいよ、ムギの手に包まれてるみたいだ、ムギは編み物もできるんだな、すごいよ」 紬「も、もう、澪ちゃん誉めすぎ////」 澪「ありがとう、一生大事にするから、ずっと大事にするから」 紬「もう…////ほら、次は澪ちゃんの番!」 澪「うん、ムギ、これ私からのプレゼント」 紬「わあ、澪ちゃんのプレゼント、楽しみ♪開けてもいい?」 澪「うん」 ガサガサ 紬「まあ、マフラーなのね?でもちょっと長いわ」 澪「これはね、こうやって巻くんだ」 ぐるぐる 紬「あっ////」 澪「な?冬は二人でこれを巻いて出掛けような」 紬「嬉しい!私恋人とロングマフラーをして一緒に出掛けるのが夢だったの!ありがとう澪ちゃん、私も一生の宝物にするね♪うふふ、暖かいよ、澪ちゃんに包まれてるみたい…」 澪「…うるる」 紬「もう、澪ちゃん泣いちゃめっよ?」 澪「いや、ムギが喜んでくれて本当に嬉しくて、うううう…」 紬「もう、澪ちゃんの感動屋さん、そういうところも大好きよ♪」ぎゅうう 澪「私も、好き、大好き、ムギ」ぎゅううう ああ、ムギはあったかいな、心も身体も全部暖かいよ、このまま時が止まってしまえばいいのに 紬「澪ちゃん、最後に、もうひとつプレゼントがあるの」 澪「えっなに、あっ…」 紬「えへへ…」しゅるる、パサッ 澪「……」ドキドキ いつもなら恥ずかしさのあまり目を背けてしまうところだったけど、今日はある程度覚悟していたのもあるのか、しっかりと目を離さすムギが脱衣するのを見届けることができた 純白の可愛らしい下着を脱ぎ捨てて、ムギは全裸に その間、心臓の音がうるさいくらい響いていたけど 紬「えへへ、最後のプレゼントは私よ♪もらってくれる?澪ちゃん?」 澪「……」 目を背けられないくらい、ムギの裸は綺麗だった 白い肌は恥ずかしさもあってか薄桃色に染まっていて、白桃のように豊かなバストはツンと上を向いていて 私と同じように太りやすいのを気にしてるはずなのに女性らしい括れた腰、そして、ムギの髪の毛と同じように金色の毛に包まれたムギの女の子 まるで美の女神様が丹精を込めて作り上げた芸術品のように私の目には見えた 澪「……」 紬「澪ちゃん?」 不安そうな目で私の様子を伺うムギ ドキドキドキドキ まだ、大人になるのを怖がる私が、目の前のプレゼントに手を伸ばすのを怖がっている 自分にムギの初めてになる資格はあるのか、そもそも女同士で、ムギを気持ちよくさせることができるのか? ここにきて、へたれな私が顔を出し始める カタカタ、カタカタ 膝が震える、怖い、へたれな私がムギを傷つけたらどうしよう、怖い怖いよ…! 紬「澪ちゃん…」 ぎゅって、ムギに抱き締められる 紬「澪ちゃんが落ち着くまで、ずっとこうしててあげるね」 ムギの手が、私の腰や背中、髪を優しく撫でる、まるで、ママが小さい子供をあやすような優しい愛のこもった手つきで ムギの優しさが、触れあう肌から伝わる、匂いから伝わる、息づかいから伝わる、心臓の鼓動から伝わる 私はムギの優しさに包まれながら、ムギの腕の中に身体を預けた 紬「落ち着いた?」 澪「うん」 ムギは微笑みながら私の顔を覗きこむ 私の震えていた冷たい身体は、ムギの優しい温もりですっかり暖まっていた 私は、ムギが好き、大好きで仕方ない、次は私がムギに愛情を伝える番 澪「ムギ、プレゼントちょうだい」 紬「!…澪ちゃ、んん…」 私はムギのクリームみたいに甘い唇に口づけた 澪「んんっ、チュッチュ」 紬「んんっ…ちゅ」 角度を変えながら何度も触れるだけのキスを繰り返す、それだけでもたまらなく気持ちいい キスをしながらムギの柔らかい金髪を、華奢な肩を、しっかりした腕を、しっとりしたお腹を、ムッチリとしたお尻と脚を、慈しむように撫で上げる 全部、全部、私だけの、私だけのムギ 澪「口、空けて?」 紬「んあ…」 澪「んふ…」ちゅるんっ 紬「んんっ!」クチュクチュ ムギの薄く色づいて、ふっくらした唇が開かれると、私はすかさず舌をさしいれた ムギのパパもママも、唯も律も梓も和も憂ちゃんも純ちゃんもさわ子先生も知らない、ムギの中へ あのサイトに書かれてたことはもう頭になかった、ムギを気持ちよくさせたい、私の愛を感じて欲しい ただその一心でムギと唇と唇、舌と舌の絡めいに没頭した 澪「むあ…はあ」ちゅぽっ 紬「はあ…んっ…」 息が苦しくなって、仕方なしに唇と唇を離した 私の唾液とムギの唾液が未練がましく繋がって、糸を引いてプツンと途切れた 紬「はあはあ、澪ちゃん、キス気持ちいい…とっても気持ちいいの…」 澪「ほ、本当に!?」 紬「うん本当、キスがこんなに気持ちいいなんて知らなかった…」とろん 澪「うん、私も気持ちよかった、ムギとのキス」とろーん お陰で、胸とか触られてもいないのに感じちゃったけど… 紬「ねえ、もっと、もっとして…?」んー 澪「フフ、甘えんぼなムギ、可愛いな」なでなで 紬「////」 澪「ほら、おいで、ちゅうう」 紬「んんん!んっんんっ…」 ムギを抱き寄せて、また深く口づける、ムギが満足するまで、私が満足するまでムギの口の中を心ゆくまで味わった 澪「んんっ…」ちゅぽっ 紬「んあ、はあ、はあ、はあ…」くた お互いが満足するまでキスを続けたら、ムギは全身から力が抜けたように私に火照った身体を預けて、私の腕の中で息を整えてる 私は息が落ち着くまでムギの背中を、髪を撫でてあげる、さっきムギがしてくれたみたいに 澪「大丈夫?」 紬「はあ、ん、もう大丈夫…気持ちよかったね…ありがとう澪ちゃん」ニコッ 澪「…!」どきっ ああもう、この笑顔、たまらなく愛しい 澪「ムギ…」ちゅっ 紬「ひゃんっ!」 可愛い!ひゃん!だって、ムギのいい匂いがする白い首筋にキスをすると、可愛い声をあげてぴくんって震えた 紬「ね…澪ちゃ、ううん…!」 澪「んちゅ…なあに?」 紬「キスマーク、つけて、首に」 澪「でもそれじゃ…みんなに見られちゃうぞ?」 紬「いいの、私、キスマークつけてるところをみんなにからかわれるのが夢だったの♪」 澪「クスッなんだそれ…」 紬「それに、私が澪ちゃんのものだって印をつけてほしいの…」 澪「…!」どきっ そんなこと言われたら つけないわけにはいかないじゃないか! とさっ…ぎしっ…ぎしっ 澪「ムギ…ちゅううう」 紬「ひゃあん!」 ムギを優しくソファーに押し倒して、首筋に強く吸い付いた まるで美女を襲う吸血鬼になったような気分 私は夢中になってムギに自分の印を刻み付けた 紬「はあはあ、どう?」 澪「ああ、ちゃんとついてるよ」 紬「よかった、これで本当に私は澪ちゃんのものだね…////」 澪「いや、まだだよ」 紬「え?」 澪「もっといっぱいつけなきゃダメだろ?」ペロリ 紬「ひゃ、み、澪ちゃ…」ゾクッ 一ヶ所だけじゃ足りない、ムギの全身に私の証を刻みたい、私は手始めにムギの鎖骨にキスマークをつけて、そのあとムギの胸に口づけた 澪「ちゅううう、ちゅううう」 紬「ああ、澪ちゃん、澪ちゃあん…」 苺のように赤く色づいた乳首を避けて マシュマロのように白くて柔らかい乳房に口づけて回る 苺…そうだ、そういえばいつだったか、ムギが私の苺とったときあったっけ 澪「ムーギ、ムギの苺、ちょうだい?」 紬「えっ…」 澪「ここ、ムギの苺、ちょうだい?」ちゅうううウウウ 紬「ひっ!澪ちゃん、ダメ、そこ感じすぎちゃ!ううううう!」ビクビク ムギの苺、すごく甘酸っぱくておいしい、私はすっかり固くなってる苺に夢中になって舌を絡めたり、唾液をたっぷり乗せた舌先で舐めたりくすぐったりして存分に味わう もちろん、もう片方の苺も摘み取るように引っ張ったり、指先でこりこり可愛がってあげるのも忘れない 紬「澪ちゃん、澪ちゃ、私、おかしくなる、飛んじゃう!」ビクッビクビク ムギの背中がまるで私にもっと吸ってほしいかのように、胸をさしだすように反りかえる もしかして、ムギ、乳首だけでいっちゃうの? 私はムギをイカせるために背中に腕を回して貪るように乳首に吸い付いた 紬「ひゃうううううん!」ビクビクッビクビク! 紬「はあはあ、んっ…////」 澪「…イッちゃった?」 紬「もう、澪ちゃんったら、上手…おっぱいだけでイケちゃった…////」 しっとりと汗を浮かべて絶頂の余韻に浸るムギはよりいっそう艶やかで、私は労るように額に口づけて髪を撫でてあげる 澪「おっぱいが好きなの?」 紬「うん、今日まで自分でいじってたら、敏感になっちゃったみたい…」 澪「じ、自分で?」 紬「澪ちゃんとHを楽しめるように、開発してたの…自分で////」 その破壊力抜群のムギの発言に私は昂らずにいられなかった 澪「ムギ、すごい、ここもうびしょびしょ、胸だけでこんなに濡れてるのも開発したおかげ?」 ムギの金色の茂みに指を這わせてみると、もうそこは充分過ぎるほど潤みを帯びていて、ちょっと意地悪なことを聞いてみる 紬「んん、そうなの、澪ちゃんに触ってもらったら私こんなに濡れちゃった…ねえ、澪ちゃん、澪ちゃんも脱いで?」 澪「うん」 セーターを脱いで、ジーンズを脱ぎ捨てる 興奮して汗ばんだ私の体温がこもった服を脱ぎ捨てたおかげで外気が心地いい と思ったら、ムギの熱のこもった視線を感じて肌の火照りは更に高まった 紬「澪ちゃん、手伝ってあげるね」ちゅう 澪「えっあっ、んんっ」 紬「可愛い下着、これ勝負下着?」 澪「そ、そうだよ、ムギに見てもらいたくて、あっ」 紬「嬉しい、澪ちゃんにとってもよく似合ってるよ♪」 ムギが私の上半身に口づけながら、下着を誉めてくれる、それが嬉しくて、私は私がムギをリードしなきゃいけないなんていう無理をせず、素直にムギの愛撫に身を任せることができた 澪「あっ、ムギ、ムギ、あんっ」 ムギの柔らかい唇と舌が、耳を、首筋を、鎖骨を這い回る、手は私のお尻を撫でまわしてる 片手で露になってる腰やおへそを撫で回してて、くすぐったさに似た感覚が背筋を駆け抜ける 触られてくすぐったいところは全部性感帯 あのサイトに書かれてたことがふと頭によぎった これ、気持ちいいの?私、ムギに触られて…感じてるの? これ、快感かも?と意識し始めたら、ムギのもどかしいような刺激にだんだん満足できなくなってきてしまう もっと快感が…欲しいよムギ 3
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「カキ氷が食べたいの? どれにする?」 「まう♪ まう♪」 「イチゴ味? じゃあ、ちょっと待っててね。……って結城くん、何してるの!? 私たちだけで食べちゃうわよ?」 「わ、わりぃ!」 リトは慌てて最後のたこ焼きを口に入れると、二人の元に走った 「まうー!」 セリーヌが次に指を差したのは、金魚掬い屋さん 初めてみる水槽の中の金魚たちにセリーヌの目がキラキラと輝く 「まうー! まう、まう!」 早速、リトの服を引っぱっておねだり 「どした? 金魚掬いしたいのか?」 「まうっ!」 「古手川はどーする? 一回やってく?」 「私は別にかまわないわよ」 唯もセリーヌに習って、セリーヌの隣で膝を屈めて水槽の中を見つめる 「いっぱい泳いでて、キレイね」 「まうー!」 水槽の中を行きかうたくさんの金魚に、唯とセリーヌはうっとりとした顔を浮かべる そんな二人の様子にリトは、こっそりと心の中で一つ気合いを入れた 「おっちゃん、三人分!」 「へい、毎度っ!」 金魚掬い屋のおじさんから ポイ をもらうと、リトは唯とセリーヌにポイを渡した 「古手川、セリーヌ! ガンバって掬おうぜ!」 「…いいの? ありがと…」 「まうー♪」 早速、ガンバル唯の隣でセリーヌは、うれしそうに ポイ を眺めると、いきなり水槽に 腕ごとポチャン、と浸けてしまった 「セリーヌちゃん!?」 「何やってんだよっ?!」 唯は慌てて浴衣が濡れないように袖を捲り、リトはセリーヌを水槽から下がらせた 「まう?」 キョトンとするセリーヌにリトは溜め息、唯はおじさんにペコっと頭を下げる 「ダメだろ? いきなりそんなコトしちゃ!」 「まう…」 怒られてしゅん、となるセリーヌのポイは、すっかり破れてしまっている そして、隣にいる唯のポイも 「あれ…? 古手川も?」 「えっ、だ、だって金魚掬いとか私、あんまりした事なくて…」 破れたポイを後ろ手に隠し、唯は頬を赤らめた 「へー、古手川って意外と不器用なんだな」 「なっ!? 何よ! いいでしょ別にっ!」 腕を組んでツンと顔を背ける唯にリトは苦笑 そして、ポイを手に水槽の前で腰を屈める 「ま、見てろって! オレが取ってやるから!」 「まうー♪」 「だいじょうぶなの?」 「任せとけって! こーゆーの得意なんだ」 唯の見つめる前でリトは、ニッと歯を見せて笑った それは普段、体育の授業などに見せる、リトのまだあどけなさと屈託なさが混じった男の子の顔 屋台を照らす赤提灯の下で唯の胸がトクン、と音を立てる (ってまた私ったら…!) ハッとなって慌てて首をふるふると振る唯 そんな唯に追い打ちをかける一言が「アンタいいカオしてんな〜! よし! ここは一つ、嫁さんにいいとこ見せてやんな!」 「えっ!?」 「よ…嫁!?」 唯とリトは二人揃って声を上げ、そして、赤い金魚のように顔を真っ赤に染めた 「ちっ…ちち、違います! 私と結城くんは別にそんな仲じゃ…!」 「オレたち、フツーのクラスメイトってだけっスよ!?」 「……むっ」 リトの一言に唯は、あからさまに頬を膨らませた 「クラスメイトなんだ…」 「え? だって……あれ? なんかおかしな事言った?」 「知らないっ!」 唯は腕を組んだまま体ごとリトからそっぽを向けてしまう そんな二人の様子にセリーヌは、なぜかニコニコ顔 そして、金魚掬い屋のおじさんは、豪快に笑いだしてしまった 結局、それからいまいち調子が出なかったリトは、金魚を一匹も掬えないままに終わった 「ま、気にすんな! カレシ!」 と、たっぷりニヤニヤさせてもらったお礼という事で、金魚掬い屋のおじさんから、透明の ビニールの袋に入れられた金魚を一匹、プレゼントされた 「なんかゴメン…」 「どうしてあなたが謝るのよ?」 頭を掻きながら申し訳なさ全開なリトに唯は、苦笑をこぼした セリーヌの手には、さきほどリトからプレゼントされた金魚 幽かな月明かり下、優雅に泳ぐその姿をセリーヌの大きな瞳が見つめる 「その…古手川、楽しみにしてたから…」 「!? そ、それはっ……だって……結城くんが取ってくれるって言うから、私は…———」 唯の声はどんどん小さくなり、最後は、祭の喧騒の中に消えていってしまった 「まうー♪」 唯とリトの足元、二人に挟まれながらセリーヌは、金魚にうっとり 唯は膝を屈めると、水をいっぱいに湛えたビニールの袋の向こう、顔がぼやけているセリーヌに小さく笑った 「金魚よかったわね」 「まうー!」 金魚から顔を離したセリーヌは、花火のように輝く笑顔を唯に浮かべる 唯は指でツンツンとビニール袋を突いた 「カワイイ」 「まう〜♪」 二人の視線は、水の中でクルリと華麗に方向転換した真っ赤な金魚へ 金魚をキラキラお目目で見つめるセリーヌは、本当にうれしそうで、それでいて抱きしめたくなるほど可愛くて けれど、そんな気持ちとは別に、一つの感情が芽生えてしまう (…ちょっとうらやましいな) オレが取ってやるよ 、と言われた瞬間、期待とうれしさで胸が高鳴ったのは、紛れもない事実 そして、一匹も掬えなかった結果にリト以上に落ち込んでしまったのは、唯だけの秘密 (こんな小さなコにうらやましいだなんて、何考えてるのよ…!) 唯は立ち上がると、まだ金魚に夢中なセリーヌの頭をよしよしと撫でた「それで、この後、どうするの? 何か行きたいところとかないの?」 「そろそろ花火も始まるし、集合場所に行こうかなって思ってるんだ」 時計の針は、いつの間にか、花火が始まる二十分前を差していた 露天でにぎわう境内の人の流れも、少しずつ、花火会場へ向かう流れに変わってきている 唯はセリーヌがはぐれない様に手を取った 「じゃ、そろそろ行き————っ!?」 歩き出そうとした足がふいに止まる まるで時が止まったかの様に唯の視線は、ある一点を見つめたまま、動かない 「どした? 古手川」 「まう?」 二人の視線に唯の目が忙しなく瞬く 「えっ!? な、何でもないわよ!」 どう見てもそうは見えない顔をしながら唯は、一人歩きだしてしまう 「え、ちょ…! 古手川、そっちは集合場所じゃねーって!」 「わかってる。ちょっと見るだけ!」 少し早足気味に唯は一軒の露天の前へとやってくる 「どしたんだ? 古手川のヤツ…」 「まう?」 キョトンと首を傾げる二人の視線の先で、唯は、露天の前を行ったり来たり 途中、立ち止まっては、ジッと露天の中の一点を見つめ また思い詰めたように歩き出し、チラチラと露天の棚に視線送る そんな事を繰り返していた 「ん〜…」 リトは頭を掻くと、セリーヌの手を取って唯の背中に近づく 「古手川」 「ひゃっ!?」 急に背中越しから声をかけられた唯は、つい高い声を上げてしまった そんな自分に恥ずかしさを覚え、コホンと、咳払い 「…何よ?」 「いや、さっきから何してるのかなーって思ってさ」 少しほっぺが赤い唯に、リトは興味津々な笑みを浮かべる 「そ、そんなの、私の勝手じゃない!」 何かを悟られたくない唯は、強烈にリトから顔を背ける リトは苦笑しながら頬を掻くと、唯が気になっている露天の看板に目を向けた そこは射的屋だった 店の中にある棚には、お菓子屋やらおもちゃやら小物といった、いろんな景品が並べられている (ふ〜ん…まあ、フツーの景品だよな? 特に……ってあれ…!?) 店の景品を上から順に目で追っていくと、その中の一つに、リトは早くもピン! ときた 「もしかして、古手川…」 ある景品にリトは指を差した。すると、途端に唯の表情が変わる まるでおねしょが見つかった時の子供の様に、華奢な両肩が小さく震えた 「…アレがほしいのか?」 リトが指差したのは、茶色のネコのぬいぐるみだった 自分が可愛いモノを————特にネコが好きだという事は、とっくにリトには知られて しまっているけれど だからと言って、面と向かって「ネコが好き」とか言えないし、「ネコ好きなのか?」なんて訊かれたくはない それがリトなら尚更だ! (だって……だって、だって、そんなっ……結城くんにおかしなイメージを持たれたくないもの…) どんな時でも真っすぐ、正しく、清廉潔白なのが信条 そんな自分が「ネコが好き」だなんて、リトはどう思っているのか? それでなくても、最近は、「結城くん、結城くん」ばかりな自分 いろいろと気になるけれど、聞けない。だけど、知りたい そんな初めて抱く感情に、まだ全然慣れる様子がない唯の女の子心は、毎日がそれはもう 大変な事になっている キュッと下唇を噛み締めたまま、紅潮した顔を見せまいと唯は、精一杯、強がってみせる 「そ…そんなわけないじゃない! 何言ってるのよ? バカバカしい!」 と、胸のあたりで腕を組んでツン、とぬいぐるみから視線を逸らす唯 どう見ても無理しているのが見え見えの唯の顔に、リトは噴きそうになるのを喉の奥に無理やり押し込めた 「取ってやろーか?」 「えっ!?」 何気ないリトの言葉に、平常を装っていた唯の顔が一変、小さな驚きに変わる 「な…何を?」 「何をって、ぬいぐるみ!」 「!!?」 コクン、と唯の白い喉が音を立てる 「い…いらないわよ! 急に何言い出すのっ?!」 「でも、古手川、ネコ好きだよな?」 「……っ!?」 胸の奥がキュッとせまくなる まるでリトに手で触れられたみたいに 「だっ、だからってそんなっ……い、言ったでしょ? 別にほしくなんて…」 「そーじゃないって! オレがあげたいんだ! 古手川に!」 「え…」 キョトンとする唯の横を通り過ぎ、リトは射的屋のおじさんに一回分のお金を払う 「ちょ…ちょっと!?」 「いいから! 今度は、ちゃんと取ってやるよ!」 今度 ————それは、さっきの金魚掬いでの失態 男としての意地とプライド、そして————唯に渡せなかったプレゼントを渡したい、という想い もしかしたら、「プレゼントを渡したい」という理由だけなのかもしれない 自分がどうしてそこまで プレゼント に拘るのかリトは、まだわからなかった わからないままに、リトはぬいぐるみに狙いを定める 「…………」 その真剣な横顔に、唯は喉の奥まで出かかっていた言葉を呑みこんだ 唯の見つめる先でリトの目がすぅっと細くなっていく 「結城くん…」 「……」 唯の呟きにリトは何を思うのか、ブレる銃身を安定させると、引き金を引き絞った 「ほら、コレでよかった?」 「あ…ありがと」 笑顔のリトの手から唯の胸へ、ネコのぬいぐるみが収まる 「ほ…本当に貰ってもいいの…? 別に私、ほしいとかそんなんじゃないって言うか…」 胸の中の ホントのキモチ とは裏腹に、いまだに素直になれない口 それでも唯の手は、貰ったばかりのぬいぐるみを、まるでずっと大切にしてきた宝物の様に、 胸に強く抱きしめる うれしさがほのかに滲む表情と、ほんの少し窺うような視線を向けてくる唯に、リトの顔が 得意げだった顔から、少し照れくさそうな顔に変わる リトは赤くなった頬を指で掻いた「…な…なんつーか、その、古手川にお礼がしたかったんだ」 「お礼?」 「ああ。その……毎日、メンドー事に巻きこんだりして古手川には、なにかと迷惑かけてるしな」 「そんな…!」 ちょうど二歩分しか離れていなかった二人の距離 唯の足が一歩、リトに近づく 「それに今日だって、セリーヌのメンドー見てくれただろ? だから、そのお礼がしたかったんだ!」 リトはここで言葉を切った 言っている言葉も、気持ちも間違ってはいない 間違っていないのに、なんだか胸の奥がムズムズする 喉の奥に言葉が閊えている様な、あと少しで手が届くのに届かない、そんなむずがゆい感 覚に眉間に皺を寄せる (なんだコレ…?) ぬいぐるみを取ってあげたかった理由 それはさっき言った、いつも何かとトラブルに巻き込んでしまう事への申し訳ない気持ち と、セリーヌの面倒を見てくれた事への感謝の気持ち そして、もう一つ———— ぼんやりと霞みがかっていたリトの頭の中に、あの時の光景が映し出される 『————…取り乱しすぎよ。カッコわる』 そう言って、唯は笑った 恥かしそうに、だけど、うれしそうに 自分に。自分だけに、笑った (……オレ…もう一度、見たいのか? 古手川の笑ったとこ…) 彷徨わせていた視線を目の前にやると、唯が自分の次の言葉を待っている 唯の表情からは、感情を読み取れない。ただ、自分の事を真っすぐな瞳でジッと見つめている (古手川……!) 胸の中にようやく芽生えた感情 まだ薄く霞がかかっている気持ち (……って笑ったところが見たいとか、そんな事言えるワケねー) ぷんぷん、と怒った唯の顔が鮮明に頭の中で浮かぶ 指をビシッと突き付けて怒っている声も 続きを待っている唯の訝しむような視線が、リトに乾いた笑みを浮かべさせる リトは胸の中の 気持ち を無理やり奥へ奥へと押し込めてしまった 「———そ、それに…」 「それに?」 やっと口を開いたリトに対し、唯は、即座に相槌を返す リトの喉が小さく音を立てる 「…いつも古手川を怒らしてばっかだろ? オレ…。だからそのお詫びにって思ってさ…!」 「…お詫…び?」 「ああ。いつもゴメンな」 「……っ」 リトには他意はなかった。声も普通だし、言った内容も別段、怒らせる様なものでもなかった けれども、何も なかった からこそ、余計にリトの言った言葉は、唯の心をざわめかせる (…怒ってばかりだから———そっか…!? そうなんだわ!! やっぱり私、結城くん にはあまり良いように思われて…) 唯には、そこまでしか言えなかった 例え胸の中だけの言葉であろうと、それ以上言う事に耐えられなかった 白い手を赤くなるまで握りしめると、唯はポツリポツリと口を開く 「そ…そっか。そう…よね。私…すぐ怒るから…」 「古手川?」 俯いた唯の表情をリトは窺い知る事はできなかった 微かに震える睫毛の下の瞳が濡れていることも 「怒りっぽい私のために結城くん、こうやっていろいろ…気を……気を…遣ってくれたのね」 唯の声はもう隠しきれないほどに震えていた そして、その声は、鈍いリトでもわかってしまうほどに寂しげなものだった 「古手川…!」 「……っ」 唯はリトの視線や、その優しい気遣いから逃げるように、半歩、後ろに下がる 「……これ、大事にするわね。それと……それと…今日は、一緒にお祭り回れてうれしかった! ありがと…!」 「ちょ…」 「そろそろ、みんなのところに行きましょ。もう、集合時間でしょ?」 リトの優しさが今は、胸に堪える 伸ばした手に触れるのも躊躇ってしまう セリーヌの視線すら辛く思えてしまう 唯はリトに背を向けた。そして、セリーヌの手を握ると歩き出してしまう 「行きましょっか? セリーヌちゃん」 「古手川…!」 「ほら、あなたも早く! みんな待ってるんでしょ?」 唯の顔はリトには見えない その背中を見つめながら、リトは拳を握りしめた そして、一歩を踏み出す 「ま、待った!」 咄嗟に伸ばした手が唯の腕を掴む その手は、「これ以上、行かせない!」と思わせるほどに力強いものだった 「何…よ? そろそろ行かないと…」 「聞いてくれ!」 リトの声は唯から周囲の雑音を追いやってしまう 「そんなふうに ありがと なんて言わないでくれよ! ……だって、オレのほうこそ今 日、古手川とこーやって一緒に祭、回れて楽しかったんだから!」 「…楽…しい? 私といると? だってさっきあなた、私は怒ってばかりだって言ったじゃない」 「そーじゃない! そーじゃねーって!」 リトは全力で否定した そして、胸の奥にしまい込んだ 気持ち に手を伸ばすと、それを握りしめ、唯の背中に 向かって想いを口にする 「今まで言う機会なかったけどさ、オレ、古手川と一緒にいると、安心できるっていうか、 その、自然な感じで付き合えるっつーか、えっと…」 「えっ…!?」 全然うまくまとまっていないリトの言葉。それでもその言葉の断片の一つ一つが、唯の頬を 赤く染めていく 「…と、とにかく! 古手川と話したりするのがスゲー楽しいんだ! 一緒にいると時間 も忘れそーになるぐらい! だから怒りっぽいとか、気を遣うとか、そんな事全然思って ないから!」 「そ…そんな事っ…だって…」 リトに代わって今度は、唯の方がうまく言葉が出てこなくなる うれしいはずなのに驚きの方が上回って、胸の中で言うべき言葉がうまく組み上がらない (…何…よ…。何…よ。何よ…! そんな事っ…急に言い出したりなんかして……!?) リトはいつも唯に、心の準備をさせてくれない 突然、驚かす事をしてきたり 突然、怒らせる様なマネをしてきたり 突然、慌てさせる事を言い出したり 突然、胸がキュッと熱くなる様な顔をしたりして———— いつも、いつも 「……っ」 唯は、ようやく乱れた動悸を抑えると、まだ赤いままの顔をリトに向けた 「な…何言ってるのよ…! また…おかしな事言って…!」 それだけ言うのが精いっぱい あとは下を俯いて、赤くなった顔をなんとかやり過ごす事しかできない だって今は、リトの顔を真っすぐに見ることなんてできない それだけリトの声も、言葉も、表情も、気持ちも、唯の初な恋心を締め付ける 胸がキュンとせまくなる 「まうー」 セリーヌはリトと唯をどこか楽しそうに見つめていた まるで、「セリーヌはみ〜んな、お見通しまう♪」とでも言うように 真っ赤に染まった顔を俯かせたままの唯と、そんな唯を同じだけ赤くなった顔で見つめているリト 月の光に照らされて浮かび上がる二人の影が、少しずつ、重なろうとしていた 「古手川」 「何…よ」 「その…ぬいぐるみ」 「……」 「もう一度、ちゃんと受け取ってほしいんだ! 古手川に! 今度は、笑顔でさ!」 「笑顔…?」 「ああ。だって、古手川には、笑顔が一番似合ってるから!」 本当は「天使のような」を付けたかったのだけれど、生憎、リトにそんなセリフが言えるはずもなく…… 恥ずかしさで沸騰しそうになる自分をなんとか抑えるだけで精一杯 そして、唯は、と言うと (え? ちょ…ちょっと待って! 何て言ったの? 笑顔? え? 笑顔が一番…!?) リトの言葉に目が点になる 頭の中ではさっきから、何度も何度もリトの声がリピートされている そして、その声に負けないぐらい大きな音が胸の中で鳴っていた ドキ ドキ ドキ ドキ ドキ ドキ ドキ ドキ 音が一つ鳴る度に、唯の頬の赤い色が濃くなっていく 見つめられる時間だけ、何も考えられなくなっていく 唯はリトの顔を見つめた 息をするのも忘れてしまうほどに、強く 「どうかな…? 古手川」 「……っ」 リトの声に火が噴き出そうなぐらい顔が熱くなる 返事ができない そればかりか言葉がまったく浮かんでこない 言うべき言葉がたくさんありすぎて、どれを言っていいのかわからない 見つめられれば見つめられるだけ、唯の頭の中がグルグル廻る それでもリトの真っすぐな視線が唯を見つめ続ける (うぅ…そんな見つめないでよね) リトに手を取られたまま、唯は飴細工のように固まって動けなくなってしまう 「まうー」 そんな唯の呪縛を解いたのは、セリーヌだった 唯の浴衣の裾をクイクイ、と引っぱる 「まう、まう」 「せ、セリーヌちゃん…? ど、どうしたの?」 セリーヌはビッと指を指した 「まう!」 「え…」 セリーヌの指さした方向に目を向けると、まったく知らないお姉さんと目が合った そして、その隣にいるお兄さんとも。さらにその隣にいる同じぐらいの年の女の子達とも 「な…何よ…コレは……」 いつの間にか、三人を取り囲む様にして、ちょっとした人の輪が出来ていた 輪の中心、唯達に向けられるたくさんの好奇の視線 どうやら一部始終を見ていたらしく、顔をニヤけさせたり、囃し立てたり ただでさえ、カップルに見えるリトと唯。今は、二人の子供の様にも見えるセリーヌの存在もある 野次馬達の想像を刺激するには、もってこいなシチュなわけで…… 唯の真っ赤になった頬が引きつる 「と、とにかく! 一旦、場所を変えましょ!? いいわね?」 「あ、ああ」 「って、いつまで手握ってるのよっ!? バカっ!!」 「わわっ! ゴメンなさい!!」 と、情けない声を上げるリトを後ろに残し、セリーヌを抱っこした唯は、逃げるようにその場を後にした ————境内の外れ 暗がりの中、唯は腕を組んだまま、リトに横顔を向け続けていた 乱れた息は整え終わり、頬を流れる汗も拭いたのに、二人の間に会話はまるでない 先ほどの気恥ずかしさがまるで抜けず、おかしな緊張が二人を包みこんでいた そんな雰囲気の中、唯はチラっ、とリトに視線を向けた その視線にリトも気づき、二人の視線が月明かりの中、交わる が、すぐに唯はぷいっ、と目を逸らしてしまった そして赤くなった自分を誤魔化す様に、慌ててリップを塗り直した唇を開く 「……さっき、すごく恥ずかしかったんだからね…!」 「うっ…ご、ゴメン! オレの気持ちを知ってほしかったつーか、わかってほしくて…。 あんな感じで伝えるしかなかったんだ! ホント、ゴメン…!」 「だからって…」 と、横目をリトに向けるも、しゅん…、と肩を落とすリトにそれ以上何も言えるはずもなく 唯は小さく溜め息をつくと、再び視線を逸らした (……笑顔、か…) 頭の中で、さっき言われた言葉が甦る それと同時に、うれしさと恥ずかしさが同じ量、込み上げてくる (うぅ…) 俯きかけた頭をふるふると振る唯 ココに来るまでの途中、買ってあげたヨーヨーで遊ぶセリーヌの姿を視界の中に入れなが ら、唯はまた溜め息をついた 『笑顔が一番似合うよ』 そんな事、急に言われてもどうしていいのかわからない どんな風に笑えばいいのか、どうやって笑えばいいのか リトを前にすると、 よけい にわからなくなってしまう 「ホントの言葉」も「ホントの気持ち」も (……私、もっと素直になれたらな…。もっと笑って…。そしたら、結城くん…) 悩む唯に、雲間から覗いた月の光が降り注ぐ 暗がりの中、神秘的な光の輪に包まれる唯 幻想的な横顔と表情が、リトの前に浮かび上がる その顔に少し見蕩れながら、リトは緊張しすぎてカラカラに乾いてしまった口を開いた 手に持っているのは、さきほどココに来る前に唯が落としたぬいぐるみ 「古手川、コレ」 「あ…それは…」 「さっき、落としたやつ…その……改めて受け取ってほしいんだ! 古手川に!」 「……ッ」 リトの手から唯は、おずおずとぬいぐるみを受け取った 受け取る時、わずかに触れ合った指先の感触に、唯の心拍数が跳ね上がる 唯は咄嗟に口を開いた 「あ…ありがと!」 思わず早口でお礼。そして、すぐにツン、と横を向いてしまう (って何やってるのよ私は!? ぬいぐるみプレゼントされて、ホントはすごいうれしい くせに! こんなにうれしがってるくせに!) 自分の中にある確かな気持ち それがわかっていながら相変わらず素直になれないでいる自分に、唯の顔が苦くなる そんな唯の心の内を知ってか知らずか、リトは少し表情を引き締めた 「古手川」 「……何よ」 「さっきの話なんだけどさ。オレ、やっぱ、古手川には、笑顔が一番似合うと思うんだ!」 唯の胸の音がまた一段階高鳴る まるでリトに直接触れられているかのように 熱くなって、締め付けられる 「ウソとか、冗談とかじゃなくて! ホントにホントに、そー思うんだ!」 「……」 唯はたこ焼きのタコの様に顔を赤くさせながら、何も応えない 応えない代わりに、リトの顔を横目でジッと見つめる 普段のリトならこの視線に「怒られるっ!!」と、尻ごみしてしまったかもしれない けれども、今日のリトは違った 唯を前にして、初めて自分の気持ちをちゃんと話せた! 初めて二人の距離が縮まる! そんな予感に不思議と気持ちが奮い立ってくる だからリトは、このまま尻ごみしないよう、勢いのまま前に踏み出した 「だから、オレ、また古手川の笑顔が見たくて、笑顔にしたくて、それで…」 リトの手が握り拳を作る 「オレ、古手川の笑顔、もう一度見たい!」 リトはそこで言葉を切ると、真っすぐな眼差しを唯に送る 唯はその視線を真正面から受け止めた。そして二人は、見つめ合った それは時間にすれば、ほんの一〜二秒だけの短い交わりだった ふっと唯の視線が外れ、桜色の唇が薄く開く 「———…悪いけど、できないわ」 「え…」 唯の言った一言は、とっても簡潔だった。返すリトの反応も 唯は腕を組むと、はぁ…、と溜め息をつく 「……だって、そんな、笑顔が見たいだなんて言われて ええ、わかったわ。今からやる わね じゃないでしょ? そんな事できないわよ」 「う…そりゃまぁ」 唯はぬいぐるみを胸に抱き寄せると、ぬいぐるみに顔をうずめた そして、とても小さな声で、だけど、リトにはっきりと届く声で、想いを口にする 「だから、あなたが私を笑顔にしなさいよ」 「え、オレが?」 「見たいんでしょ? 私の笑顔…! だったら笑顔にしてくれなきゃ。あなたが」 「そりゃ…まあ、そーだけど…」 唯の声はさらに小さくなっていく 「一緒にいなきゃ……ダメ…だからね」 「え?」 「い、一緒にいなきゃ、私のこと笑わせられないでしょ! って言ってるの?!」 思わずぬいぐるみから顔を上げ、声を荒げる唯だったが、ポカンとしたリトと目が合うと、 ぬいぐるみごとぷいっと明後日の方向へ 「ど…どうなのよ?」 「えと、その、つまり……一緒って事は……な、なァ、古手川」 「…何よ?」 「オレ、古手川と一緒にいてもいい…のか? その、オレって古手川の事怒らしてばっかだから…」 「…何よそれ……バカ!」 「ば…バカ?」 「もう! ……い、一度しか言わないからよく聞きなさいよ!」 唯は体を正面に向けた。そして、その黒い眼差しでジッとリトを見つめた すっかり乾いたリップを塗った唇が、唯にしては珍しい、震えた声を紡ぎ始める 恥ずかしさと緊張をたっぷり湛えた声音で、リトに想いを届けるために 「…確かにあなたは、私に対して いろいろ するけど! だけど!! …だけど…… それでも私は、あなたと一緒にいたのよ…! その、一緒にいると楽しい…から」 最後の方はうまく言えないどころか、ゴニョゴニョ口調になってしまった唯 そんな唯の不器用な気持ちがどこまで届いているのか。リトは思わずうれしそうに声を弾ませた 「古手川!」 「だ、だからって変な勘違いしないでよ? あくまで学校とかで一緒って意味だから、 これから先もずっと、ずっと一緒にいたいとかってワケじゃなくて…」 ぬいぐるみを抱きしめる腕に力がこもる 月夜に浮かぶ唯の顔は、いつの間にか、もうこれ以上はムリ! とでもいうほどまでに 真っ赤に染まっていた 「…ワケじゃなくて————……だから…だから、え、えと、た、たまにと言うか、と、 時々でいいから、その…」 「ん?」 「…わ、私のそばにいてほしいのよ…! その…結城くんに!」 「古手…川…」 (うう…また私ったらちゃんと言えなかった…) だけど、これが今の唯の精一杯 初めてリトが見せてくれた、自分への想いに対する、精一杯の返事だった 唯の返事の内容に目をまん丸にしていたリトの口が、少しずつ笑みを浮かび始め、ついに は顔いっぱいの笑顔になった。込み上げてくるうれしさを隠しきれなくて 「わかった!」 「や、約束だからね?」 「約束な!」 指きりはない。言葉だけの約束が二人を紡ぐ ニッと笑みを浮かべるリトと、そんなリトに思わず気が緩みそうになってしまい、 ハッとなって慌ててそっぽを向く唯 そんな二人の顔を特大の音と共に赤い光が染める 「うわっ、ヤバっ!? 花火始まっちまった!」 「ちょっと何やってるのよ! 集合時間に遅れちゃったじゃない!」 さっきまでの雰囲気が一変、焦るリトと、怒る唯 セリーヌの目にいつもの光景と、いつもの二人が映る 「と、とにかく早くみんなのところに行こーぜ!」 「ええ。セリーヌちゃん、行くわよ」 「まう!」 ヨーヨーでポンポン遊んでいたセリーヌを唯が抱っこするのを確認すると、 リトは集合場所に足を向ける 「あ、ちょっと待って!」 「ん?」 背中越しに掛けられた声にリトは、首だけを後ろに向ける 「何だよ? 早くしねーとみんな待って…」 「そうじゃなくて!」 「え?」 「……手…」 「手?」 ポソポソと小声で話す唯にリトは体を向けた いつの間にかセリーヌは、唯の肩に抱き付いている 唯はゆっくりとリトに手を差し出した 「手、握ってって言ってるの! ……その…、いいわけ? 私が迷子になってどこかに 行ってしまっても! そしたら見られなくなるわよ? 私の笑顔…!」 月がまた隠れてしまい夜の闇があたりを包んでも、唯の頬が紅く染まっている事は、 一目瞭然だった リトは苦笑を浮かべ、すぐに表情を切りかえると、唯の手を取った 唯の手がリトの手の中で小さく震える 震えながら唯は、リトの手をキュッと握りしめる そして、リトも握り返す。唯の手をギュッと 震えはすぐに収まった 離さないでよね 離さねーよ と、声のない会話と共に、二人の指と指が絡み合い、より強く、深く、二人を繋いだ 「じゃ、いこっか」 「うん」 「まうー!」 唯の肩に抱きついているセリーヌが、うれしそうな声と共に腕を振り上げた 雲間からひょっこり顔を出した月が再び淡い光を降ろし、地上を照らす その時、リトは何気なく隣の唯に目を向け————息を呑んだ 唯が笑っていたからだ 楽しそうに、うれしそうに、幸せそうに (古手川…) リトは何も言えないまま、しばらくの間、その笑顔に見蕩れた まさか、こんなにも早く望みが叶うとは思わなかったからだ そして、何よりその美しい横顔に———— 「……っ」 初めて見た笑顔の時よりも、ずっとイイ笑顔だと思えるのは、浴衣を着ているから? 髪形がいつもと違うから? 祭の雰囲気のせい? それとも他の理由で? そんな問い掛けすらどうでもいいと思えるほどに、唯の笑顔は、リトの心を鷲掴む 瞳の中にその顔を焼き付けるほどに見蕩れていると、リトの視線に気づいた唯が 訝しむ様な視線を向けてくる 「…何?」 「い、いや…!」 「さっき、私のこと見てたでしょ?」 「見てたっつーか…」 「……」 唯の顔からは、すっかり笑顔は消え去り 代わりにいつものちょっと怖い顔に戻ってしまっていた 唯のジト目にリトの頬が引きつる 「結城くん!」 「ううっ……ゴメンなさい!」 「何で謝るのよ」 「な…なんとなく…!」 「なんとなく?」 ジト目のまま、ジリジリと詰め寄ってくる唯に、リトの頬に冷や汗が伝う 「どういう事なのか、後でちゃんと説明してもらいますからね!」 「は…はい」 情けなさ全開のリトに、少し離れたところからすっかり機嫌を損ねた美柑の声が飛んでくる そして、どこかツンツンしているナナと、楽しそうな笑みを浮かべるモモの姿 三人だけだった楽しそうな声は、交わり、大きくなり、いつしか花火に負けない大きな笑い声になる その中でリトは、また唯に視線を送った いつか、いつか、ゼッタイに笑顔に! そう心の中で誓いを立てると、胸に強く強く刻み込んだ さっき見た とびっきりの唯の笑顔 と一緒に